勉強法

都道府県を楽しく覚える!日本地図マスターへの道

「47都道府県を全部覚えるなんて無理…」そう感じているお子さんは多いのではないでし
ょうか。
確かに、ただ地図を眺めて暗記しようとしても、なかなか頭に入りません。
でも、工夫次第で都道府県学習は楽しい知的ゲームに変わります。
今回は、お子さんが自然と日本地図をマスターできる、効果的で楽しい学習法をご紹介しま
す。

①なぜ都道府県が覚えられないのか

多くのお子さんが都道府県で苦戦する理由は、「情報が多すぎる」ことと「つながりが見え
ない」ことです。
47という数字を見ただけで、やる気が失せてしまいますよね。
でも考えてみてください。
お子さんは好きなアニメのキャラクターや、ゲームのアイテムなら、何十種類でもすらすら
言えるはず。
それは、興味があって、それぞれに特徴があって、何度も触れているからです。都道府県も
同じ。興味を持たせ、特徴をつかみ、繰り返し触れる機会を作れば、自然と覚えられるので
す。

【ステップ1】まずは地方ごとに分けて攻略
47都道府県を一度に覚えようとするのは無謀です。
まずは日本を7つの地方に分けて、少しずつ攻略していきましょう。

具体的なやり方

1週目:北海道・東北地方(7つ)
2週目:関東地方(7つ)
3週目:中部地方(9つ)
4週目:近畿地方(7つ)
5週目:中国・四国地方(9つ)
6週目:九州・沖縄地方(8つ)
1週間に1つの地方を集中的に学ぶことで、無理なく進められます。
お子さんの状況に合わせて、2週間で1地方でもOK。
焦らず、確実に進めることが大切です。

この方法のメリット

少ない数から始められるので、達成感を味わいやすくなります。
地方ごとにまとめて覚えることで、「東北はこのあたり」「九州はこっち」と、位置関係も
自然と理解できるのです。

【ステップ2】都道府県の形で覚える
都道府県には、それぞれ特徴的な形があります。
この「形」に注目すると、グッと覚えやすくなります。

具体的なやり方

お子さんと一緒に、都道府県の形を何かに例えてみましょう。
北海道:カニの形、またはエイの形
青森:斧(おの)の形
千葉:横向きの犬
静岡: 魚が泳いでいる形
兵庫: ブーツの形
鹿児島: ドラゴンの頭
実際に地図を見ながら、「この県、何に見える?」とお子さんに聞いてみてください。
自分で発見したものは、よく記憶に残ります。
見立てた形をノートに絵で描くと、さらに効果的です。

この方法のメリット

ビジュアルで覚えることで、右脳も使った記憶ができます。
テストで白地図が出たときも、「あ、犬の形だから千葉だ」とすぐに思い出せるようになり
ます。

【ステップ3】特産品や名物で結びつける
都道府県と何か具体的なものを結びつけると、記憶が定着しやすくなります。

具体的なやり方

それぞれの都道府県の有名なものを1つずつ覚えていきましょう。
北海道:じゃがいも、カニ、雪まつり
青森:りんご
静岡:お茶、富士山
香川:うどん
愛媛:みかん
沖縄:シーサー、海
スーパーで買い物をするとき、商品のパッケージをチェックしてみてください。「このりん
ご、青森産だって」「このお茶は静岡から来たんだね」と会話することで、自然と都道府県
が身近になります。

この方法のメリット

日常生活と結びつけることで、学習が特別なことではなくなります。
旅行番組を見ているときも、「あ、今やってるの香川だ!うどん県だよね」と会話が弾み、
記憶が強化されていきます。

【ステップ4】県庁所在地もセットで覚える
都道府県名と県庁所在地が違う場合、これが混乱の元になります。
でも、パターンを知れば怖くありません。

具体的なやり方

県庁所在地が都道府県名と違うのは、たった19個だけ。
これを重点的に覚えましょう。
北海道・東北:北海道(札幌)、岩手(盛岡)、宮城(仙台)
関東:茨城(水戸)、栃木(宇都宮)、群馬(前橋)、神奈川(横浜)
中部:石川(金沢)、愛知(名古屋)
近畿:三重(津)、兵庫(神戸)、滋賀(大津)
中国・四国:島根(松江)、香川(高松)、愛媛(松山)
九州:沖縄(那覇)、鹿児島(鹿児島市)、石川(金沢)、山梨(甲府)
語呂合わせで覚える方法もあります。
「石川の金、愛知の名(石川は金沢、愛知は名古屋)」「神様が横になる(神奈川の横浜)」な
ど、お子さんと一緒にオリジナルの語呂を考えるのも楽しいですよ。

この方法のメリット

「同じもの」と「違うもの」を明確に分けることで、記憶の整理ができます。
違うものだけ集中して覚えればいいので、効率的に学習できるのです。

②継続のコツ:日常に地図を取り入れる

リビングや子ども部屋に日本地図を貼っておくと、自然と目に入って記憶が定着します。
トイレに貼るのも効果的。毎日数秒見るだけで、じわじわと頭に入っていくものです。
また、旅行やお出かけの際は、事前に地図で場所を確認する習慣をつけましょう。
「今度おばあちゃんの家に行くけど、何県か分かる?」と声をかけることで、地理が身近な
ものになります。
テレビのニュースや天気予報を見るときも、「今ニュースでやってるの、どこの県?」「明
日雨が降るのはどのあたり?」と質問してみてください。
日常的に地図に触れる機会を作ることが、マスターへの近道です。

③保護者の方へ

都道府県の暗記は、単なる知識の詰め込みではありません。
日本という国の広がりを知り、各地の文化や特色に興味を持つ、素敵なきっかけになります

「47個も覚えるの大変」ではなく、「日本っていろんな場所があって面白いね」という気
持ちで、お子さんと一緒に楽しんでください。
保護者の方ご自身も、意外と知らないことがあって新しい発見があるはずです。
焦らず、楽しく、少しずつ。気づいたら日本地図マスターになっている、そんな学習の時間
を親子で過ごしていきましょう。